質問箱

うつかも?発達障害かも?と思ったらまず何をすればいいですか?に答えました

今回は、以下のご質問にお答えしますね。

社会人一年目の美容師です。
私はインスタでちきんさんの投稿などを見て自分はHSPなのでは?ADHDなのでは?躁鬱なのでは?など沢山思い当たる事が見えて来たのですか、この様に自分にそんな気質がある、と気づいた時点で何から始めたらいいのでしょうか?

この記事のポイント

  1. 社会生活で困ることが増えたら、受診を検討する
  2. チェックリストなどを通して、日々の困りごとを整理する
  3. 身体に不調がある場合は心療内科、精神に不調がある場合は精神科を受診する
  4. 診断が下りたら、自身の特性を理解し、よくなる方法を実践する

①社会生活で困ることが増えたら、受診を検討する

毎日の生活で、深刻に困ることが多い場合、一度お医者さんに受診したほうがよいです。

ちきんアカウントでは、様々なチェックリストを公開しております。

例えば、うつ病、ADHD、ASDなど、精神疾患から発達障害まで、様々な疾患、障害について公開しております。

また、それぞれの疾患は、併発していることも多く、さらに特徴もとても似通っている傾向があります。

また、発達障害や精神疾患でなくても、チェックリストは2-3個は当てはまることは多いです。

ですので、4-5項目当てはまったからと言って、すぐにADHDやうつです!とはなりません。逆にすべて当てはまっていても診断が下りないケースもあります。

また、当てはまったから診断を受けに行く必要も特にありません。ですので、日々の生活でさほど困っている状態でなければ、無理に診断を受ける必要はありません。

毎日の生活で、深刻に困ることが多い場合、一度お医者さんに受診したほうがよいです。

②チェックリストなどを通して、日々の困りごとを整理する

さて、もし日々の生活で、非常に困っていることがあり、それが精神疾患、もしくは発達障害のせいかも?と思ったら、日々の生活でどんなことが困りごとなのか、まとめておくとよいでしょう。

というのも、いざ病院に行って、お医者さんの前に立った時に、何を伝えればいいか分からなくなってしまうんですよね。

また、お医者さん(特に心療内科、精神科はコロナ禍なのもあり)はとてもお忙しいので、なかなか一人ひとりに詳しく質問をしたりする時間の余裕がないケースが多いです。

ですので、スマホでも紙でもなんでもよいので、日常生活の困りごとを、リストアップしておくとよいでしょう。

そして受診の前にプリントアウトして、お医者さんの前で読み上げると、しっかりと困りごとが伝わって、スムーズ化と思います。

困りごとリストは例えばこんな感じです。

  1. 部屋の片づけが壊滅的にできない
  2. あまりにも忘れ物が多く、社会人になってから叱責されることが増えた
  3. 他人の考えていることが全然分からず、いつも空気を読めていない感覚がする

このように、普段困っていることが、リストアップされていると、お医者さんも短い時間で判断しやすいかと思います。

簡単にリストアップできない場合は、ちきんアカウントのチェックリストを参考にしつつ、思い出せる範囲で困りごとを書いていくとよいと思います。

③身体に不調がある場合は心療内科、精神に不調がある場合は精神科を受診する

さて、日々の生活であまりにも困りごとが多く、リストアップしてみてかなり思い当たる精神疾患、発達障害があるな~と感じたら、次はお医者さんを受診しましょう。

基本的には、

  • 身体への影響が出ている場合:心療内科
  • 心への影響が出ている場合:精神科

を受診するのがよいでしょう。もし判断がつかない場合は、両方存在する院を予約してみましょう。

また、心療内科、精神科はなかなか予約を取ることができません。ですので、「今行きたい」と思っても、すぐに行ける場所ではないので、なるべく早めに予約を取っておきましょう。中には当日OKのお医者さんもありますが、そういうお医者さんは少ないので、遠方になるケースが多いです。今後通うとなると大変なので、なるべく近いほうがいいかと思いまうs。

万が一、行く病院を間違えたとしても、お医者さんが別の病院を紹介してくれるケースが多いので、どの病院に行くべきかそこまで神経質にならなくても問題ありません。

まずは、一度見てもらうことがオススメです。

(ちなみに、臨床心理士は診断はできません。診断ができるのは医師のみです。)

④診断が下りたら、自身の特性を理解し、よくなる方法を実践する

お医者さんからの診断が下りたら、今度は自身の特性を理解し、よくなる方法を実践します。

例えば、不注意の原因がADHDの場合は、お薬を処方してもらえます。

また、ADHDの困りごとに対しての解決方法がいろいろとまとまっているので、それをもとにソーシャルトレーニングを進めることができます。

また、自分の得意、不得意を理解することに努め、ご自身にあった働き方を客観的に分析できるようになります。そのため、今の職場で致命的に仕事がうまくいっていなくても、自分の得意と苦手が分かるようになるので、苦手なことに関してはしっかりと伝え、得意なことを任してもらえるように相談することができるようになります。

このように、発達障害に関しては診断を受けることで、投薬ができるようになったり、自分の得意、不得意が分かるようになります。

  1. 社会生活で困ることが増えたら、受診を検討する
  2. チェックリストなどを通して、日々の困りごとを整理する
  3. 身体に不調がある場合は心療内科、精神に不調がある場合は精神科を受診する
  4. 診断が下りたら、自身の特性を理解し、よくなる方法を実践する