今回は、以下のような質問をいただいたので、お答えいたしますね!
中学2年生男子の母です。
ADHD、自閉症、LD、軽度の知的障害と診断されて2年がたちます。
調べるまで、勉強がただただ苦手な子としか思っていなくて。
言うことを理解できなくて、イライラして怒ってしまう毎日でした。
ある時、調べてみたら?と教えてくださり、結果いろいろ混ざっていました。
今まで本当にごめん。と思いました。
本人は、この事実を受け入れることが出来ず隠してばかりいます。
中学で支援学級に入りましたが、馴染めず、自分は普通だから入る必要がないと拒否し続けてます。
2年になり、更に拒否反応が酷く。妹たちへ当たり散らすようになりました。
近くにいるだけで、汚いから近寄るな!お前がいてるからご飯食べられない、など妹を傷つけ始めました。一歩外で出ると、自分の意見を言えない子です。
家の中でも孤立し始めました。
見てられません、まず認めることから始めないとかわらないのですが
どうして、認めれるようになりますか?
回答
苦しい状況の中、ご相談いただきありがとうございます。
様々な問題に悩みながらも息子さんを支えている質問者さんの日々がひしひしと伝わってきた。
家族の問題はなかなか外に相談しづらいかと思います。勇気を出してご相談いただき、ありがとうございます。
実は、中学進学時から支援級にした場合、このようにご家族の間で対立が生まれるケースは多いです。
勉強以外で学校生活にさほどネガティブな印象の無かったお子さまと「学習の遅れが心配だから支援級に」という保護者や先生の判断がずれてしまった場合、思春期も重なってしまい、親子で対立してしまうケースがよく聞かれます。
そして、なかなかこの問題は外に相談しづらいと思いますので、お母様、お父様が孤立してしまうケースが多く、ちきんも質問者様が心配でございます。
お母様へのサポート
まず、ちきんとしてはお母様の相談先を増やせることが、理想的かと考えます。
- 精神科
- 児童相談所
- 行政のこども家庭支援課
のような場所で、お母さんが相談できる場所を探せないか、みていただくとよいでしょう。
まずは息子さんの主治医に最近の様子を伝え、どのように関わったらいいのかアドバイスをいただくと良いと思います。
医師も忙しくそこまで深くは話せないかと思うが、何かしら関わりのヒントをくれる可能性はあります。
また、児童相談所に息子さんのことを相談することで、どのような関わりがいいのか・どのような支援ができるのかを考えてもらえる可能性があります。
児童相談所では、児童福祉司・児童心理司・医師・保健師などの専門スタッフが相談にあたってくれます。「児童相談所 神奈川」などで検索いただくと、近くの地域での相談所が見つかるかもしれません。
中学2年生男子のお子様へのサポート
次に、中学2年生男子のお子様への支援です。
これは、まず本人が学校生活に何を望んでるかによりますが、学校の先生やワーカーと相談して、学習面以外の困りごとがなければ、普通級への転籍を検討するのも一つかと思います。
今回のケースですと、本人の納得値が低い環境にいることが、本人のストレスになっている可能性があるかもしれません。
学習面のサポートに関しては、行政の支援で学生ボランティアを利用できたりする地域もあります。また、本人が納得すれば療育を使うという手段もございます。
なかなか学校に馴染めない、登校自体が難しいというお子様向けに「フリースクール」もあります。通える範囲で通い、少しずつ学習意欲を取り戻せるようにサポートしてくれます。
発達障害を持ったお子様であることも事前に伝えることで、その子に合わせたカリキュラムを検討してくれることも。以下、参考資料となります。
フリースクールとは?不登校の子どものための授業内容、費用や利用方法、在籍校の出席認定について解説
本人にとってこの先の大きなイベントとしては、卒業後の進路選びがあるかと思います。今のうちからそこも見据えて、日々の過ごし方を考えられると良いですね。
妹さんのサポート
妹さんに関してです。「あまり気にしないで」と伝えても難しいと思いますので、お母さんがどこかの相談先を見つけることができたら、一言、「妹のことも心配で」って添えておきましょう。
「では次回は一緒にきてもらっても良いですよ」となるかもしれませんし、妹さんに対しての関わり方のヒントなどもらえるかもしれません。
最後に
いくつか方法をあげてみました。
全て実施は難しいので、できるところややれそうだと感じるところを選んで実施していただければと思います。
ちきんとしては、家庭内での言動が悪化してしまうことも懸念材料としてあるように思います。
「家族」という関係性は、距離が近く、問題解決が難しいことも多くあります。ですので、「親子」だけでどうにかしようとしないで、誰か別の人を巻き込むことも(できれば本人にとって少しお兄さんくらいの立ち位置で関われる人)良いかと感じます。
いろんな機関に相談することで別の方法が見つかったりもするので、人に頼ってみてくださいね。なるべく一人で抱えないように、無理せず息子さんを支えてくださいね。
参考にまでですが、児童精神科医と子どもの発達障害を扱う漫画で、リエゾンという漫画がございます。お医者様や、臨床心理士による心理カウンセリングでどのようなサポートが得られるのかが分かりやすいかと思いますので、ぜひ読んでいただきたいです。
リエゾン ーこどものこころ診療所ー(1) (モーニングコミックス)
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